わたしの忘れ物(乾ルカ/東京創元社)

わたしの忘れ物

わたしの忘れ物

 大学の学生部で勧められた忘れ物センターでのバイトを始めた、自分に自信の持てない女子。忘れ物にまつわる謎解きが楽しめる連作短編だが、バイトを続ける内に、先輩職員やお客さんとの会話を経て、自分を再構築していく感じ。じわじわとあたたかく、ほんのりと悲しい。