樽とタタン(中島京子/新潮社)

樽とタタン

樽とタタン

 両親が帰ってくるまで、近所の喫茶店でに預けられてた少女は、タタンとあだ名をつけられる。そこでの常連客とのエピソードを描く連作短編。周りはみな大人の常連客の中、分からないなりに会話についていこうとするところが、かわいいだけでなくお話として楽しい設定。
 妙に懐かしさと、暖かみを感じる。