半分世界(石川宗生/東京創元社)

 スラップスティックSFという言葉を久しぶりに見た気がする。自宅に帰る途中で、突然19329人に増殖してしまった吉田さんや、半分に切られて中が丸見えの家で暮らし続ける家族のお話など、いったい何が起こったのかというお話が詰まった短編集。
 面白いけど読むには体力が必要で、一編ごとにインターバルが欲しくなる。