花歌は、うたう(小路幸也/河出書房新社)

花歌は、うたう

花歌は、うたう

 父ハルオがミュージシャンとしての絶頂期に失踪してもう9年、娘の花歌が親友に勧められて歌いだす。父親譲りの作曲センスと唄声に、祖母・母とも忘れてた現実を思い出す。そんな時に、九州でハルオの目撃情報があり、昔の仕事仲間が探しに行く。
 そんなうまいことはいかんやろという部分もあるが、それを言ったら小路幸也は読めない。