望むのは(古谷田奈月/新潮社)

望むのは

望むのは

 15歳までが若い人間と思い、大人になることを恐れる高1の小春。隣の奥さんがゴリラの家に同い歳でバレエダンサーの歩が引っ越して来る。多彩な登場人(動)物と不思議な設定で、何だこれはと思うが、中身は部活に恋と青春小説のど真ん中。少しずるいと思うけど、面白いから仕方ない。