僕が殺した人と僕を殺した人(東山彰良/文藝春秋)

僕が殺した人と僕を殺した人

僕が殺した人と僕を殺した人

 北米で少年7人を殺した殺人鬼と彼を知ってるという弁護士、30年前の台湾で家庭に問題を抱えた3人の少年たち、2つの場所・時代の話を描きながら、新しい事実を小出しにしながら実に冷静かつ客観的に真実に迫っていく。
 ミステリーとしての面白さももちろんあるが、何より読んでてぞくぞくする文章が楽しめる。