親友が語る手塚治虫の少年時代(田浦紀子、高坂史章/和泉書院)

親友が語る手塚治虫の少年時代

親友が語る手塚治虫の少年時代

 親友や弟妹が、漫画家手塚治虫の少年時代を語る。過去の講演内容を詳細に起したものを読むのが楽しい。興味深いのは、本人がこれまでいろんな場で語ってきた少年時代のエピソードの一部が、創作だったり誇張だとの指摘が関係者から相次ぐこと。私の父もほぼ同世代だが、戦争が学生時代に重なるという不幸な経験が悲しくもあり貴重でもあったと知る。