眠れない夜は体を脱いで(彩瀬まる/徳間書店)

眠れない夜は体を脱いで

眠れない夜は体を脱いで

 自分を演じるのに疲れ、本当の自分が分からなくなった人たちが登場する連作短編。妙な違和感を覚え、取り繕い、慌ててしまう。そんなときにふと とあるSNSサイトで、手の写真を投稿してくれという掲示板を見つける。呼びかけに応じ次々と投稿される手の写真と、それにこまめにコメントするスレ主。現実とネットという2つの社会がある現代。