屋根をかける人(門井慶喜/角川書店)

屋根をかける人 (角川書店単行本)

屋根をかける人 (角川書店単行本)

 ヴォーリズの日本での明治から昭和の戦後までの半生を描いた物語。英語教師として来日し、布教にも務めたヴォーリズは、ふとしたきっかけで建築家としても活躍することになる。
 どこまでが史実に基づきどこからがフィクションかわからないけど、彼が関わった建物が出てくると思わず調べてしまう。ヴォーリズファンとしては興味深いが、一つの小説としては、どこか食い足りない。