告白の余白(下村敦史/幻冬舎)

告白の余白 (幻冬舎単行本)

告白の余白 (幻冬舎単行本)

 久しぶりに戻ってきた兄が生前贈与を依頼してきた。家族は仕方なく応じたが、その兄は成立した直後に謎の遺書を残して自殺してしまう。双子の弟の英二は、兄の死の意味を探るために遺書に出てきた女性を訪ねるため京都へと向かう。
 京都の伝統、しきたり、物言い、などが実にうまくトリックの一部として使われちりばめられている。