罪のあとさき(畑野智美/双葉社)

罪のあとさき

罪のあとさき

 カフェでバイトする楓は、中学時代の同級生 正雄に偶然出会う。正雄は中学時代に同級生を刃物で殺害した過去を持つ。事件までの過去を振り返る記述と、現在の楓の心の葛藤が交互に語られる。
 理屈ですっきりと解決しないのは明白だが、微妙な感じのままお話を描き切るすごさ。