みかづき(森絵都/集英社)

みかづき

みかづき

 学校教育の問題を指摘し昭和30年代に学習塾を創業した千明と吾郎、その親子3代にわたる平成まで続く物語。時代背景や学校教育、塾の役割の変化が描かれ、まるで教育論が描かれてるよう。
 皆がひたむきに生きた時代を振り返り、なんか妙に希望が持ててくる読後の気持ちよさ。