記憶の渚にて(白石一文/角川書店)

 世界的に有名な小説家でありながら、ここ数年は消息知れずだった兄が自殺をした。遺品整理をする過程で、弟の純一は 不思議なものを見つけてしまう。謎が謎のまま拡がり、次々とつながっていく爽快さ。
 客観的に見ると不思議なことばかりだが、それが必然と思えてくるようにつながるお話。