大きくなる日(佐川光晴/集英社)

大きくなる日

大きくなる日

 横山家を中心に、その周辺の家族も含めて、子供にまつわる、片親、保育士、外国人、部活、といったテーマで家族間の葛藤を描いた連作短編。読み進むにつれ子供は成長し、環境も変わっていく。
 子供が不連続に成長する瞬間があるように思うが、タイトル通りにそれが見事に描かれていてつい泣きそうになり、電車の中では読むのが難しい。