彼女に関する十二章(中島京子/中央公論新社)

彼女に関する十二章

彼女に関する十二章

 銀婚式を迎える夫婦。夫が著作のために探してきた伊藤整の「女性に関する十二章」を読む妻。60年以上前のエッセイと、現代の50代の主婦の日常が重なり、同期を取って語られる。新しい感じだけれども、中年男性である私には、少し重い。