バベル九朔(万城目学/角川書店)

 古い雑居ビル「バベル九朔」の管理人をしながら作家を目指してる俺。カラス女が現れたり巨大ネズミが出たりと、少しづつ現実世界が歪んでいく。その奇妙な感じを味わってるうちに作者ならではの別の世界へ引きずり込まれる。ただ、今回はお話の仕掛けが遅くまた少し難しい。