よこまち余話(木内昇/中央公論新社)

よこまち余話

よこまち余話

 おそらく大正時代とおもわれる時代設定で、長屋を舞台にした物語。魚屋の次男坊は同じ長屋でお針子をする齣江のところに頻繁に出入りする。向かいのお婆さんもよくくるが、二人とも少しおかしい。
 時間の流れが違うのか、そこが特殊な空間なのか。何ともいえない不思議な感覚が楽しめる。