影憑き 古道具屋 皆塵堂(輪渡颯介/講談社)

影憑き 古道具屋 皆塵堂

影憑き 古道具屋 皆塵堂

 大店の放蕩息子三人組が家を追い出される。その中の円九郎は皆塵堂に預けられる。今回も新しい登場人物(円九郎)をいつものメンバーが軽くあしらう感じがなんとも楽しく、安心して読める。悲惨な出来事が題材になりながらも湿りすぎないのがいい。
 今回は、これまでにもまして猫の登場が多く、太一郎に同情する。