「昔はよかった」病 （パオロ・マッツァリーノ／新潮新書）

「昔はよかった」病 (新潮新書)

　「昔はよかった、それに比べて今は」と嘆くことが多い日本社会に対して、一対一つ統計データや過去の新聞記事を証拠に反論していく。それにしても、自分の主張を裏付けるデータの綿密さには感心する。
　マスコミの言うことを鵜呑みにせず、自分で考えることの大事さを改めて強く思う。また、読み物としても面白い。