独りでいるより優しくて(イーユン リー/河出書房新社)

独りでいるより優しくて

独りでいるより優しくて

 過去の毒物混入事件に関係した当時高校生だった3人のその後が、時間をずらしながら順に語られる。まるでミステリーのように徐々にお話の全貌が分かってくるところが、緊張感があっていい。
 事件を引きずった3人だが、時間が解決してくれることできないこと、それぞれの思いが交錯する。