営繕かるかや怪異譚(小野不由美/角川書店)

営繕かるかや怪異譚

営繕かるかや怪異譚

 何度閉めても気づけば開いてる障子、何かが居る屋根裏など、障りのある家を描いた6つの短編。言うならば怪談なのだけど、解決するのは祈祷師ではなく営繕屋の尾端。起こる現象を聞き出し、不具合のある箇所を直すことにより解決する。
 なんとも理詰めな怪奇物という新鮮な切り口。