黒野葉月は鳥籠で眠らない(織守きょうや/講談社)

黒野葉月は鳥籠で眠らない

黒野葉月は鳥籠で眠らない

 弁護士なりたての木村が担当する不可思議な依頼を描いた短編集。4編ともどこにでもある簡単な事件のようで何かが少しおかしい。加害者ばかりか被害者の方も何か隠しているよう。絶妙のタイミングで登場する事務所の先輩弁護士のアドバイスがきっかけで、一気に解決へと動くところが見事。意外性がテーマの弁護士モノとい分かっていても、気持ちよく驚かされる。