人魚と金魚鉢(市井豊/東京創元社)

 「聴き屋」体質の大学生、柏木君シリーズ第2作。かなり間が開いていたので、前作を読んでることに気づかずに読み始めてしまった。しかし、個性的な常連メンバーが登場すると、あぁ久しぶりだねととても落ち着いて読める。
 大学を舞台にした連作ミステリーだが、事件の深刻さもトリックも、日常的なところが雰囲気に合っていてとてもいい。