風のベーコンサンド 高原カフェ日誌(柴田よしき/文藝春秋)

風のベーコンサンド 高原カフェ日誌

風のベーコンサンド 高原カフェ日誌

 かつてはペンションブームで賑やかだったが、いまでは少し寂れた百合が原高原でカフェを始めた奈穂。地元の食材を使いながら、少しづつ地域に溶け込みお客を増やしていく。毎回、いろんなお客さんがカフェを訪ねてくる連作短編だが、とにかく出てくる料理が美味しそうで、食べたくなって困る。お話としては少し都合よすぎるのではと思うところもあるが、そんなことはどうでもよくなる。