あなたは、誰かの大切な人(原田マハ/講談社)

あなたは、誰かの大切な人

あなたは、誰かの大切な人

 家族や友人との関わりを通じて、小さいけれど確かな幸福を確認する短編が6作。最初のお話である、妻の告別式なのに姿をくらます「髪結いの亭主」のお話がすごく、出だしからノックアウト喰らった感じ。他の作品も面白いはずなのに、最初のお話が面白すぎて物足りなく感じてしまう。