竜鏡の占人 リオランの鏡(乾石智子/角川書店)

竜鏡の占人 リオランの鏡 (角川書店単行本)

竜鏡の占人 リオランの鏡 (角川書店単行本)

 美貌の王妃カトラッカは、王国を我が物とするために、王子3人を竜鏡を探す旅に誘い出し亡き者にしようとする。腹心エクスリダオは、服従すると見せかけて、自らの私利私欲で動く。いつもながら作者の独特の世界観をもって、お話を作り出すところがすごい。また今回は、人間の「欲」に焦点が当たっており、いつも以上に明確に訴えてくる感じがする。