糸切り 紅雲町珈琲屋こよみ(吉永南央/文藝春秋)

糸切り 紅雲町珈琲屋こよみ

糸切り 紅雲町珈琲屋こよみ

 「小蔵屋のお草さん」シリーズ4冊目。今回は、近所にある店舗数5件のミニ商店街にまつわるお話。真田紐を買いにいったお草さんは、ロールスロイスに轢かれそうになる。商店街の改装が計画されるのと絡めて、いくつかの謎が同時に進行する。
 いつも思うが、お草さんが人が良いだけのおばあさんでないことが、お話に深みを持たせてる。