さよなら神様(麻耶雄嵩/文藝春秋)

さよなら神様

さよなら神様

 全知全能の神様が犯人を指摘する。連作短編だが、それぞれの一行目で犯人が明らかになる構成。コロンボのようないわゆる倒叙ものかと思うと見事に裏切られ気持ちが良い。前作同様、主人公も神様小学生だが、中身は完全に大人向け。
 それにしても、この神様はかなり意地悪で性格が悪い。