胡蝶殺し(近藤史恵/小学館)

胡蝶殺し

胡蝶殺し

 歌舞伎役者の萩太郎は、早死にした遠縁の役者の長男の後見人となる、同じ学年の子供を持つ萩太郎は、預かった子供の踊りのうまさに驚き、我が子と公平に扱えるかどうか心配し苦悩する。梨園が舞台ではあるが、歌舞伎のことは何も知らなくても楽しめる。なぜタイトルに「殺し」とあるのかが分からない。