そして、星の輝く夜がくる(真山仁/講談社)

そして、星の輝く夜がくる

そして、星の輝く夜がくる

 被災地の小学校に、応援教員として派遣された小野寺。彼は、阪神淡路大震災で、妻と娘を亡くしていた。地震の影響か元気なく萎縮する子供たちに「まいど!」と声をかけ、我慢せずに思ってることを吐き出せと元気付ける。
 6作の連作短編だが、全体通じて悲しいことの後なのに、妙に暖かいものを感じる。