貘の檻(道尾秀介/新潮社)

貘の檻

貘の檻

 父が関わった殺人事件により村を出た男の目の前で、その事件以来行方不明となっていた女が鉄道事故で死ぬ。離婚した妻に引き取られた息子を連れ、久しぶりに村に帰り真相を探ろうとする。誰が本当の被害者で加害者なのか。
 村の言い伝え、水路、など魅力的な舞台設定だが、なぜかお話に没頭できない。