あめだま 青蛙モノノケ語り(田辺青蛙/青土社)

あめだま 青蛙モノノケ語り

あめだま 青蛙モノノケ語り

 吸血鬼、鬼、河童、妖怪、虫、魚、仏も、死者、様々なものが登場し、現実と空想の境が分からなくなる、とても短い短編小説が60編収められている。「掌の小説」は川端康成だったか、これはまさしく「掌の怪談」。
 一作読むごとに、余韻を楽しみ脳内咀嚼するため、読むのに時間がかかる。