青森ドロップキッカーズ(森沢明夫/小学館文庫)

 津軽三部作の一冊。選抜チームをクビになった姉妹と、いじめに会う中学生。彼らがカーリングチームを組む。シリーズレギュラーの桃子も要所に現れ、彼らのチームビルディングと個人の成長を引き立てる。
 ちょっと都合よすぎる気がするし、作者の他の作品より薄っぺらい気もするが、津軽三部作共通の暖かさに救われる。