スタッキング可能(松田青子/河出書房新社)

スタッキング可能

スタッキング可能

 何とも説明不可能な奇妙な小説たちが収められている。表題作は、なぜか名前がアルファベットの伏字となってる、オフィスでのよくある事象を描いた短い文章が、次々と綴られる。それ自体はとてもテンポがよく、またよくありがちなエピソードを軽妙に描く。
 小説というより、長めの詩を読んでる感じ。