ポースケ(津村記久子/中央公論新社)

ポースケ

ポースケ

 奈良にある少し変わったカフェに集まる女性達に順にスポットを当てて描く連作短編。前作を読んでなくても楽しめる。大きな事件はないけれど、みなそれぞれに少しずつ問題を抱えている。別にハッピーエンドになる訳でもないのに、なぜか読んでてほっとする。延々とお話を続けて欲しくなる。