雨のなまえ(窪美澄/光文社)

雨のなまえ

雨のなまえ

 雨にまつわる短編が5編、どの作品の主人公も、心の中に雨が降ってる感じ。自分が浮気をするのも、余分な苦労をするのも、すべて他人のせいと、まるでお天気だけはどうしようもないという感じ。
 どの作品もみな暗い話だけれども、作者の視線は優しい。