沈むフランシス(松家仁之/新潮社)

沈むフランシス

沈むフランシス

 都会での仕事を辞め、道東の小さな村で郵便配達をする女。毎日、担当区内を回るうちに、間合いの川の近くの小屋に住む男に惹かれる。男は、世界中の様々な「音」を集めて聞く、不思議な趣味を持っていた。
 北海道の冬の美しさと大人の恋がマッチする。