ナモナキラクエン(小路幸也/角川書店)

ナモナキラクエン

ナモナキラクエン

 父の突然の死により残された4人の子供。父は4度結婚と離婚を繰り返し、4人とも母親が違う。父が残した資料の中に4人の母親の現住所などが記録されており、それぞれ訪ねていくことを決意する。子供たちにとっては、忘れられない夏となるが、どうしても超えなくてはいけない夏だったんだと思う。子供たちの恋人たちも含めて、理解し合い前に進もうという姿勢が素敵。