森の家(千早茜/講談社)

森の家

森の家

 ふと付き合うことになった佐藤さんの家に転がり込む美里。大学生の息子と不思議な共同生活が始まる。全く互いに干渉しない、まるで家族とはいえない不思議な関係。ある日、佐藤さんが家を出てしまい、さらに次々と不思議な事実が分かってくる。他人との距離感が少しおかしい登場人物ばかりだが、その微妙な関係をうまく描いていて楽しめる。