光(道尾秀介/光文社)

光

 小4の利一が友達と行うささやかな夏の冒険。人魚伝説があり魚が棲まない湖、子供ながらに感じる貧富の差。わくわくする気持ちを思い出させてくれるお話。いくつかのエピソードがあり少し散漫な気がするが、通しでひとつの冒険物としても良いと思う。各章ごとにある振り返りと最後の後日譚は無い方がいいのでは。