雪と珊瑚と(梨木香歩/角川書店)

雪と珊瑚と

雪と珊瑚と

 若いシングルマザーが、偶然出合ったいろんな人々に次々と助けられ、自分のお店を持つ様にまでなる。世の中こんなにうまくはいかんやろという気持ちと、こんなお話があっても良いのではとの両方の気持ちがある。まだ赤ん坊の娘を預かってくれるくららさんが、子供を産んだ事は無いはずなのに、もっとも母親らしく頼れるのは不思議。