解錠師(スティーヴ・ハミルトン/早川書房)

解錠師〔ハヤカワ・ミステリ1854〕 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

解錠師〔ハヤカワ・ミステリ1854〕 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

 天才的な金庫破りの青年が、その技を使って犯罪を犯していくさまと、どのようにして金庫破りになったかが交互の章立てで語られていく。不謹慎ながら、金庫を開場する際の描写がスリリングで美しいと感じる。
 主人公は子供の頃に経験した事件がもとで一言も口をきかない事も、お話に緊張感を与え続けている。