その日まで―紅雲町珈琲屋こよみ(吉永南央/文藝春秋)

その日まで 紅雲町珈琲屋こよみ

その日まで 紅雲町珈琲屋こよみ

 シリーズ物らしいが知らずに読んでも楽しめる。主人公のおばあさんは、珈琲と和雑貨のお店を営んでおり、基本的にその周辺で起こるお話。
 このおばあさんが、一見優しげでおだやかな人だが、なかなかにしたたかで強情。したたかというか、たおやかな感じ。そのせいか、結構重いテーマもある割りには軽快な読み味。