オジいサン(京極夏彦/中央公論新社)

オジいサン

オジいサン

 一人暮らしの老人の日常を淡々とつづった作品。何か事件が起こるわけでもなく、昨日と同じ今日が繰り返されるだけの毎日を描いてるだけなのに、読んでいて主人公の老人に妙に共感を覚えてしまう。
 年を取ると言うことよりも、社会とのかかわりをどう保つかと言うことを、考えてしまった。