てふてふ荘へようこそ(乾ルカ/角川書店)

てふてふ荘へようこそ

てふてふ荘へようこそ

 築年古いが立地を考えれば格安のアパートには訳があった。6つある部屋の住人を順にめぐる物語。この作者の前作も死者をテーマにしていたが、今回も生者と死者がうまくからんでる。泣けるところもあるけれど、読後感がじめじめしないのは、妙に前向きな感じを受けるから。