「もうひとつの京都」「ラヂオの時間」京都工芸繊維大学美術工芸資料館

 京都工芸繊維大学の 美術資料館での2つの展示を観に行ってきました。
    もうひとつの京都 −モダニズム建築からみえるもの−
    ラヂオの時間 谷川俊太郎コレクションを中心に

 「もうひとつの京都」は、1920年代から70年代の建築に関する展示です。京都というと、昔からの神社仏閣というイメージがありますが、実は元々新しもん好きの気質があり、近代建築も数多く作られています。第二次世界大戦時に空襲をうけていないために、それらが数多く残っている街でもあります。「もうひとつの」には、そんな意味が込められているのでしょう。

 ネットを通じて知り合った方々の影響を受け、近代建築に興味を持つようになったのですが、そういう中でよく目にする建築家の作品もいくつかありました。また、現存する建物の多くは、建築当時とは別の目的で使われていることが多いのですが、それでも今でも現役で使われているというのはすばらしいことだと思います。

 「ラヂオの時間」は、詩人の谷川俊太郎さんが好きで集めた昔の「ラヂオ」を展示しています。みな、外国製なのですが、見ているだけで楽しいデザインのものが多く、ずらっと並べてあるのは壮観です。
 時代が違うといってしまえばそれまでですが、決して使い易いいとは思えない無駄のあるデザインなど、どこか人間味があって不思議です。デザインしたというより、こうなっちゃいました感があってとても楽しいです。

 こんな素敵な展示を観るのが、200円とはいくら何でもすごすぎます。京都工芸繊維大学には、実ははじめてきたのですが、なかなかいいところです。お散歩がてらまたこられるよう、展示予定のチェックを定期的にしなくてはと思います。