ピエタ(大島真寿美/ポプラ社)

ピエタ

ピエタ

 自らも孤児でありピエタ慈善院で働く主人公のもとに、かっての音楽の恩師の訃報が届く。とあることがきっかけで、恩師の過去を調べることとなり、知らなかった事実が次々と明らかになる。

 聖なるものと俗世間といった、いくつかの対比がうまく用いられているが、全体を通じてまとまっているのが読んでて楽しい。