精華小学校へ

 精華小校舎愛好会の「第2回建築勉強会」および「校舎見学会」に行ってきました。
愛好会を主催されているのは、先日の「神戸生糸検査所 上映会」で司会をされてた方でした。そういえば、以前にもお顔を見かけたことがあるのですが、ようやくお名前が一致しました。

 勉強会では、この校舎(築81年)ができてすぐの頃に入学された方(かなりの高齢のはず)と、校舎を設計された 増田清さんの作品を追いかけておられる写真家の方という、お二人のお話をお聞きしてます。

 今まで前を通ったことはあっても、こんなところに小学校があったんやと思うくらいで、校舎に注目したことは無かったのですが、中に入ってびっくりです。紛れも無く「大大阪」の産物でした。

 当日は、写真撮影OKだったのですが、教育委員会に許可を得ないと掲載することができません。なので、何を言っているのか説得力がありませんが、たとえば「梁」をみてもとても贅沢です。すべて「見せる梁」になっています。華美ではないのですが、実直な美しさがあります。

 見学会で見た講堂内部も驚きです。天井は高く、かまぼこ型の講堂です。大きな梁がアーチ状に、何本かあります。本来、四角い建物の中に、丸い空間を作るのはとても贅沢なことだと思います。ただ、ひょっとすると、広い講堂に高い天井を設けて、柱を使わないためには、アーチ状の梁を使うしかなかったのかもしれません。

 平成7年に閉校されてからは、生涯学習センターとして使われてきましたが、売却の話も出ているようです。繁華街の一等地なので、経済合理性を考えるなら、大阪市が所有して維持するのは効率が悪く、売却して有効活用してもらった方が、市の財政から見ても、周辺の経済効果からみてもいいのは間違いありません。

 ただ、この時代の校舎はもうほとんど残っていないことを考えると、なんとかならないものかと思ったりします。